日本製は品質が世界一?それは昔の話

「日本製だから品質が良くて当たり前」「日本製の品質は世界一!」

昔は、この一言だけで海外との交渉で大きなアドバンテージになりました。でも、それも今では過去の遺産になりつつあると痛感しています。

少し前、中国による「爆買い」が始まった頃の熱狂を覚えているでしょうか。

とにかく「日本の品質が世界一」という絶対的な信頼があったからこそ、おむつをはじめ、ありとあらゆる日本の商品が飛ぶように売れていきました。あの頃は、本業が中国レストランの経営者という方まで輸出を始めるなど、本当に誰も彼もが貿易に参入していた、すごい時代でした。

それから10年ほどが経ち、状況は大きく変わりました。

先日、当時日本の商品を仕入れ、中国国内で販売していた取引先と話す機会がありました。すると、もう日本の商品を扱うのは「やめた」と言うんです。

理由を聞いてみると、

「今の中国の若者は、日本製だからという理由だけで選ぶことはない。中国製の品質がどんどん進化して、日本製との差が縮まった。だから中国製で十分だし、そっちの方がいい」

ということでした。

以前は圧倒的だった日本製品の品質も、中国メーカーの急速な進化によって、その差は大きく縮まりました。だから「もう日本製じゃなくてもいい」という、ごく当たり前の選択をされるようになったわけです。

実際、私自身も輸出の仕事をしていますが、「日本製」という言葉のブランド力は、昔に比べて明らかに弱まっています。

いまだに「日本製だから売れる」「日本製なら世界で通用する」と思っているのは、実は日本人だけなんじゃないかな……。現場にいると、そんなふうに感じることがあります。

「日本製」という看板だけで売れる時代は完全に終わっています。


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